筑波実験植物園

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8月12日(火) 奇想天外☆摩訶不思議
こんにちは、温室のこばやんです。

 いまサバンナ温室では、「奇想天外」という名前を全身で表しているような奇怪な植物が咲いています。学名はWelwitschia mirabilis(ウェルウィッチア・ミラビリス) 。アフリカ南部のナミビア砂漠だけに自生していて、1科1属1種で他に仲間はない摩訶不思議な植物です。その姿をひとことで言うと「砂漠の昆布」。たった2枚の葉っぱをひたすら伸ばして2000年も生き続けると言われています。
 雌雄異株で、自生地では雌株は雄株よりも個体数が少ないそうなのですが、なんと!33年育てて今回初めて胞子嚢穂をつけた株があり、それが雌株だったのです!嬉しい〜!!雌の胞子嚢穂は雄の胞子嚢穂よりも大きく、コロンとした形はちょっと可愛い。でもこの胞子嚢穂がとても不思議、写真のように蜜のような受粉滴と呼ばれる液体を出すのですが、これが「開花」。不思議ですよね。雄の胞子嚢穂は下から咲いている様子が花粉の存在でなんとなく花に見えます。雌雄そろって咲く様子はなかなか見ることができない貴重な瞬間です。交配作業をしていますので、これからどうなるかお楽しみに。夏の植物園も見頃がいっぱい!ぜひご来園くださいませ。

  ※バケツランの花が終わりましたので展示は終了しました。

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8月8日(金) あのバケツランを展示中!
こんにちは、園長の遊川です。

先日の山口進写真展で、ふしぎな形の花を楽しんでいただいたバケツラン。さきほど咲きました。変わった受粉の仕組みを持つため、ダーウィンを始め多くの研究者を魅了した植物ですが、栽培が難しくめったに咲かないうえ花の寿命が短いため、日本では花を見るチャンスがほとんどありません。花の見ごろは3日ほどですが、連休中はお楽しみいただけると思います。みなさまのご来園をお待ちしています。

場所:熱帯雨林温室山地林室2階
写真:本日のようす

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