植物名 |
クズ |
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学 名 |
Pueraria lobata (Willd.) Ohwi subsp. lobata |
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科 名 |
マメ Fabaceae/Leguminosae |
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旧科名 |
マメ FABACEAE |
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園内の花 |
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解 説 |
つる性で大型の多年草。塊根を持ち、長さは1.5m、径は約20cmになり、多くのデンプンを蓄える。茎の基部は木質になるが、よく伸長し他の植物に巻き付いて長さ10mになる。甘い香りのする紅紫色の花を多数さかす。秋の七草の1つ。北アメリカには、飼料用、装飾用、緑化・土壌流出対策用として輸入されたが、帰化して有害植物に指定されている。 |
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研究者ノート |
荒れ地や路傍と、どこにでもある厄介な雑草ですが、可憐な花を咲かせることはよく知られています。でも花の香りを嗅いだことはありますか?何ともブドウのような甘い香りです。この香りで花粉を運んでくれるクマバチを呼び寄せているのだと考えられます。実はこの香りの主成分、アントラニル酸メチルと言って、飴や炭酸飲料、清涼飲料水のブドウ風味の香りをつけるのに用いられている物質そのものなのです。まだまだ残暑の厳しい中、クズの花を思い浮かべながらブドウ味のジュースを飲んでみるというのはいかがですか?(奥山雄大) |
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自然分布 |
北海道・本州・四国・九州・琉球(奄美)、朝鮮・中国・台湾・フィリピン・インドネシア・ニューギニア |
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帰化分布 |
琉球(沖縄島)、北アメリカ |
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絶滅危惧ランク |
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日本固有 |
- | 筑波山分布 |
○ |
利 用 |
葛粉・食用・秋の七草 |
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名前の由来 |
奈良県の地名国栖(クズ)からきたといわれる、クズカズラの略。 |
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園内区画 |
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「おすすめ」 |
20 |