国立科学博物館筑波実験植物園では、世界最大の「花」といわれるショクダイオオコンニャクが今月下旬に開花します。世界でも開花がまれで、しかも咲いて2日目にはしおれてしまうことから、花を見るチャンスはめったにありません。開花までの成長のようすも見どころで、毎日の姿をホームページで公開します。

ショクダイオオコンニャク
[Amorphophallus titanum]
インドネシア・スマトラ島の限られた場所に生える、サトイモ科の絶滅危惧種。巨大な花の集まり(花序)は高さ3m直径1m以上にもなり、世界でもっとも大きい花序をつける植物です。また死体のような強烈な臭いを放ち、世界でもっとも醜い花とも呼ばれます。ギネスブックで認定された世界最大の記録は高さ3.1mで、今回どこまで大きくなるかが注目されます。
[写真提供:東京大学理学系研究科附属植物園]
ショクダイオオコンニャク成長日記

2012年5月25日(金) 20:30撮影

今夜は206cm。仏炎苞(広がった部分)の直径は93でした。

夜な夜な研究員がこぞって研究活動。「におい成分」を集めにきたり、人工授粉にとりかかったり。耳かきのふわふわ部分に他園からいただいた花粉をつけて長い棒のつぎたし、雌花に届ける作戦です。

噂には聞いていましたが、花序付属体(悪臭を出す器官)から湯気がでていました!(ただいま22:30)