2020/08/07(金)
『今年の秋も植物園できのこ!』
今年もきのこの展示、実施します。ただし「きのこ展」ではありません。その名も『きのこ・カビ・酒~日本の自然と人が育んだ食文化』です。その名の通り、きのこ食・カビ食文化を大特集します。
ただしみなさんもご承知の通り、新型コロナウイルスの影響で、国内外の様々な活動が打撃を受けています。国立科学博物館・筑波実験植物園においても、すでに多くのイベントが中止となってしまいました。秋の企画展は実施を目指して動いておりますが、今後の状況次第では大幅な規模縮小や中止、などの事態も想定されます。どうぞご了承ください。進捗状況は随時ホームページを中心にアップしていく予定です。
このような状況なので、園内きのこ案内、ギャラリートーク、シンポジウムなど、密な環境が避けられない対面式のイベントは、基本的に実施しない予定です。ただし、それに代わるようなオンライン配信のイベントなどを企画中です。
また、生の野生および栽培きのこの大量展示は実施予定です。ただ、こちらも新型コロナウイルスの蔓延を避けるために、今年は見るだけの展示とし、触る・匂いを嗅ぐは原則禁止とさせていただきます。
きのこ画コンテスト(きのコン)は今年も実施します!すでに応募は始まっており、締め切りは9月27日(当日消印有効)です!応募用紙は植物園入口で配布しておりますので、みなさま奮ってご応募ください。
今年はきのこの発生状況がとても良いようです!最後にここ1カ月ほどの間に植物園に発生した様々なきのこ達を見ていきましょう。
まずはキララタケ。植物園では中央広場脇の切り株周りに大量に発生します。秋の企画展でも見ることができるでしょう。
シマイヌノエフデ。同じスッポンタケ目に属するカニノツメやサンコタケは毎年大量に生えるのですが、この種はあまり見かけたことがありません。
チチタケ。栃木県や茨城県北部では、マツタケ以上に人気がある、と言われるきのこです。傷つけると大量の白い乳液が出てくるのが大きな特徴です。
ヒビワレシロハツ。植物園の場所によっては、本種とあとひとつよく似たアイバシロハツが、まさに足の踏み場もないほど大量発生しています。
ヤマドリタケモドキ(幼菌)。夏になると多くのイグチ類のシーズンが本格化。本種のようないわゆるポルチーニの仲間が大量に発生します。
ノボリリュウタケ。龍が空に昇っているように見える、かも?
そして最後にタマゴタケ。梅雨後半に最初のピークが来ますが、植物園では毎年秋にもう一回ピークがあります。秋の企画展でも見事な群生を見ることができるかもしれません。
それでは、秋の企画展で無事みなさんとお会いできますように!