ソナレマツムシソウ

植物図鑑

図鑑の見方

植物名

ソナレマツムシソウ 

学 名

Scabiosa japonica Miq. var. lasiophylla Sugim. 

科 名

スイカズラ Caprifoliaceae 

旧科名

マツムシソウ DIPSACACEAE 

園内の花

解 説

海岸型で、高さ10-25cmと丈が低く、葉が厚い多年草。根は垂直に地中に入る。葉は対生して毛がある。下部、中部の葉は羽裂して裂片がさらに分かれて終裂片は鈍頭。長柄の先に径約4cm位の上向きの頭花をつける。中心部の小花は筒状で等しく5裂する。 

研究者ノート

2003年に伊豆須崎から数株と種子を採集して植物園に導入しました。自生地では絶滅寸前の危機的状況となっていますが、当園では種子繁殖株を定植し、数万株の大群落ができています。毎年花が咲いて種子ができ、新しい株が育つという自然な形で増殖を繰り返していますので、定着したと言えるでしょう。この種類はマツムシソウに比べて葉が厚く、花茎があまり伸びないのが特徴です。また、マツムシソウが開花したのち枯れる越年草であるのに対し、土壌条件にもよりますが、花が咲いても枯れずに残る(多年草)のも特徴です。これらの点から当植物研究部の研究員が品種から変種へ組み替えました。(松本定) 

自然分布

本州(関東地方) 

絶滅危惧ランク

 

日本固有

筑波山分布

利 用

マツムシソウ属のいくつかの種は花が美しいため観賞用に栽培される事がある。日本産マツムシソウやコーカサスマツムシソウなど 

名前の由来

マツムシの鳴く頃から花が咲くので。 

園内区画

砂礫地植物(海岸性) 

「おすすめ」
登場回数

55

スタッフによる今週のおすすめで紹介された回数を表します。

サムネイル表示

  • 前へ
  • 次へ
花
  • 前へ
  • 次へ

撮影場所
砂礫地植物(海岸性)
撮影日
2007.8.17
撮影者
佐藤絹枝