フユノハナワラビ

植物図鑑

図鑑の見方

植物名

フユノハナワラビ 

学 名

Botrychium ternatum (Thunb.) Sw. var. ternatum 

科 名

ハナヤスリ Ophioglossaceae 

園内の花

解 説

栄養葉と胞子葉は地表近くで合着して共通柄は短い。栄養葉の羽片の頂片は鈍頭、裂片は鈍鋸歯縁である。胞子は秋から冬に熟する。東北地方以南の暖地に見られ、山麓や原野の向陽地に多い。 

研究者ノート

9月に葉を出し、同時に花のような胞子葉を伸ばす冬緑型の多年生シダ植物です。落葉により空から林床へ光が届くこれからの時期にのびのびと生活をします。しかしホオノキなどの大きな落葉に体を覆われると生存できず、生活域を左右されます。また、本属の植物は胞子が土中へもぐり、そこで前葉体が作られます。(松本定) 

自然分布

北海道(渡島)・本州・四国・九州、東アジア(温帯下部から熱帯) 

絶滅危惧ランク

 

日本固有

筑波山分布

利 用

庭植えや鉢植えに利用する。 

名前の由来

冬に伸びる胞子葉が花のようなので。 

園内区画

山地草原(低地性)、圃場 

「おすすめ」
登場回数

18

スタッフによる今週のおすすめで紹介された回数を表します。

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全形

撮影場所
冷温帯落葉広葉樹林
撮影日
2006.10.1
撮影者
佐藤絹枝