サンシュユ(サンシュウ, ハルコガネバナ, アキサンゴ)

植物図鑑

図鑑の見方

植物名

サンシュユ(サンシュウ, ハルコガネバナ, アキサンゴ) 

学 名

Cornus officinalis Siebold et Zucc. 

科 名

ミズキ Cornaceae 

園内の花

解 説

高さ5mくらいの落葉小高木-高木。江戸時代中期に薬用植物として渡来した。葉は対生し、両面に毛を有す。表面は光沢を持ち、裏面の脈腋に褐色の毛をもつ。ハルコガネバナ(春黄金花)の別名を持つように、葉が出る前に美しい黄色の小さな花を枝先に20-30花ほどつける。果実は秋に赤く熟し、垂れ下がる。果実が美しいためアキサンゴともよばれ、春と秋に2度楽しめる花木である。 

研究者ノート

早春に、小さく淡い黄色の花を咲かせる落葉小高木です。そのため、ハルコガネバナの別名もあります。もともと朝鮮半島原産で、日本には江戸時代に導入されました。この果肉を乾燥させたものが滋養作用のある漢方薬「山茱萸(さんしゅうゆ)」で、その薬品名が和名にもなっています。また、果実は漢方薬だけでなく、果実酒にも利用されます。現在では、薬用というよりも観賞用の植物として親しまれている植物です。また、刈り込みに非常に強い木ですので庭園などでもよく利用されています。(國府方吾郎) 

自然分布

朝鮮・中国原産 

絶滅危惧ランク

 

日本固有

筑波山分布

利 用

庭園樹、公園樹、庭木に利用。果肉を乾燥させて漢方として用いたり果実酒にして用いる。 

名前の由来

中国名「山茱萸」の音読み。 

園内区画

温帯資源植物 西 

「おすすめ」
登場回数

67

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花
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撮影場所
温帯資源植物 西
撮影日
2007.3.6
撮影者
佐藤絹枝