ホツツジ(マツノキハダ, ヤマワラ, ヤマボウキ)

植物図鑑

図鑑の見方

植物名

ホツツジ(マツノキハダ, ヤマワラ, ヤマボウキ) 

学 名

Elliottia paniculata (Siebold et Zucc.) Hook.f. 

科 名

ツツジ Ericaceae 

園内の花

解 説

日当たりが良く岩の多い山地に生える、高さ1-2mの落葉低木。密に枝分かれし、若枝は赤みを帯び、後に灰色になる。葉は互生し、楕円形、長さ2-6cmでほとんど無柄。枝先の円錐花序に花冠が深く3裂した白色の小さめの花を咲かす。花冠は径1-1.5cmで少し赤味をおび、少し反る。 

現場の目

ツツジ科植物のなかで最もツツジらしからぬツツジの1つ。円錐花序についた花は小さく、観察するときはルーペが必要になります。花柱は長く伸び出し、先端がやや上向きに曲がっています。別属で高山性のミヤマホツツジは花が大きく、花柱は大きく湾曲し両者の区別は容易です。ホツツジは低山以下の山地に自生し、小群落をつくっています。ツツジと名がついても地味で、山地にあってこその植物です。(中野好基) 

自然分布

北海道(南部)・本州・四国・九州 

絶滅危惧ランク

 

日本固有

筑波山分布

利 用

観賞用 

名前の由来

花が穂状につくことからホツツジとなった。枝から蓑やほうきを作ったことからヤマワラやタマボウキといった別名がついた。 

園内区画

山地草原(高地性) 

「おすすめ」
登場回数

1

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花
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撮影場所
山地草原(高地性)
撮影日
2007.8.14
撮影者
佐藤絹枝