カンアオイ(カントウカンアオイ)

植物図鑑

図鑑の見方

植物名

カンアオイ(カントウカンアオイ) 

学 名

Asarum nipponicum F.Maek. var. nipponicum 

科 名

ウマノスズクサ Aristolochiaceae 

園内の花

解 説

山地の林下に生える多年草。茎は地に這う。葉は卵形または広卵形で濃い緑色で白斑を持つ。花は単梗または無梗。暗い紫色で径約2cm。地面すれすれに咲く。 

研究者ノート

徳川の家紋で有名なフタバアオイの仲間で寒い時期に青々と茂ることから寒葵の名があります。なんと日本に50種以上がありますが、多くは絶滅の危機に瀕しています。カントウカンアオイやクワイバカンアオイといった種は冬咲きで、葉に隠れるように地面すれすれに花をつけます。花は赤紫や茶色で、まるでたて穴のような非常に不思議な姿をしています。一部の種ではキノコに擬態しているとも言われており、キノコと間違えたキノコバエの仲間が花の内部にあるひだに卵を産みにやってきて、その時に花粉が運ばれることが知られています。(奥山雄大) 

自然分布

本州(千葉県・東京都・埼玉県・神奈川県・静岡県) 

絶滅危惧ランク

 

日本固有

筑波山分布

園内区画

岩礫地(海岸性)常緑広葉樹林暖温帯落葉広葉樹林2、圃場 

「おすすめ」
登場回数

10

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花
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撮影場所
岩礫地(海岸性)
撮影日
2006.10.16
撮影者
佐藤絹枝