筑波実験植物園

 

 

 

 

 

 

食の植物コーナーにあります

 

 「チンゲンサイ」と「ブロッコリー」が開花しました。
どちらも私たちの生活にとてもなじみ深い野菜ですが、その花をみる機会はめったにありません。チンゲンサイ、ブロッコリーの素朴で美しい花の姿を1つの植物種としてごらんになれるチャンスです。

〔見ごろは4月中旬頃までです〕

 


 

 

 

チンゲンサイ(2010年3月18日撮影)

チンゲンサイ(青梗菜)
Brassica rapa var. chinensis
アブラナ科

 コマツナ、ハクサイ、キャベツ、カリフラワーの仲間(アブラナ科アブラナ属)。コマツナ、ハクサイとともに1つの種に含められ、変種として区別されます。アブラナ科の特長である十字形につく4枚の花弁とがく片、6本おしべ(うち4本は長い)、1つのめしべをもちます。
原産地は地中海沿岸で、日本には中国を経由して、日中国交回復の頃(1972年頃)に導入されました(中国読みはチンコンツァイ)。

 50日ほどで収穫できること、低温に強いことから、日本では年を通して栽培することができます。葉柄は歯切れがよく、あくはありません。葉は柔らかく、葉柄部分は歯切れのある食感。油に通すと、色合いよく仕上がり、煮くずれしにくい。ビタミンA・B、ベータカロチンなどを豊富に含みます。