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- 4月30日(金) **クレマチス園公開**
- こんにちは、事務のIです。
今年はクレマチスの開花が2週間程度早く進んでいます。
早咲きのクレマチスが既に見ごろを迎え、八重咲きの品種も次々に咲き始めています。
「クレマチス園公開ホームページ」では、開花状況をお知らせしていますので、ぜひご覧ください。
また、クレマチスの販売は、4月29日(木・祝)から5月16日(日)までの期間限定となっておりますのでご注意ください。
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- 4月27日(火) 宇宙カンナプロジェクト〜未来の子供たちに平和のバトンを〜
- 植物研究部 田中伸幸です。
「カンナ」という植物、ご存知ですか? 中南米に約20種が分布しますが、その中の数種から園芸品種が作られて「ハナカンナ」と呼ばれています。
第2次世界大戦で原爆によって一面の焼け野原と化した広島の街。その爆心地からわずか820 mという場所で、たった1ヶ月で赤いハナカンナの花が咲きました。その花を見た人たちは、きっと生きる希望を与えられたに違いありません。
カンナという植物は、未来に平和を託すバトンになれると信じて、橘流恕学アカデミー理事長の橘凛保さんが「カンナ・プロジェクト」を始めたのです。
「カンナ・プロジェクト」はこちら
その中で、子供たちに宇宙の視点で地球の平和を考えることができる人になってほしいとの願いから、自分たちで育てたカンナから採れた種子を宇宙に打ち上げ、地球に帰還した種子からカンナを育て、平和の象徴として広める活動が始まりました。「カンナ平和宇宙ミッション」です。全国の20校の保育園、小・中・高校が参加しました。
ただし、問題がありました。広く流通しているハナカンナには種子ができないのです。また、カンナの種子は、とても硬くて厚い種皮に覆われていますので、発芽には処理が必要でした。
そこで、国立科学博物館 筑波実験植物園で保有していた野生カンナの種子を研究室で発芽処理して苗を育て、その株が全国の学校に配られました。全国の子供たちが学校で苗を育て、そこからできた種子を収穫できたのです。
2020年3月、スペースX社ファルコン9ロケットでフロリダ州ケープカナデラル基地から打ち上げられたカンナの種子は、宇宙から地球を眺めたのち、8月3日、世界初民間有人宇宙船スペースX社「クルードラゴン」で、テストパイロットとともに無事帰還しました。そして、12月に日本に無事帰国したのです。
国立科学博物館では、 カンナの種子からの育て方の資料を作成して、学校に配布しました。それをもとに、全国の子供たちがこの平和のリレーを未来につないで行ってくれることを願っています。もちろん、この宇宙を旅したカンナは、筑波実験植物園でも花が咲いたら展示する予定ですので、ぜひご覧ください。
※宇宙カンナ平和ミッションの様子は、以下のYoutubeでご覧いただけます。
「宇宙カンナ平和ミッション」はこちら
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- 4月22日(木) ハンカチノキ
- こんにちは、事務のIです。
今年は多くの植物が1週間から10日程度早いペースで見ごろをむかえています。
お問い合わせの多い人気の「ハンカチノキ」も、年々開花が早くなっていますが、今年はこれまでにないほど早く、既にたくさんの白い苞がひらひらと風になびいています。
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- 4月16日(金) 「さくらそう品種展」始まります!
- こんにちは、事務のIです。
4月17日(土)から「さくらそう品種展」が始まります。
昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため開催できませんでしたので、2年ぶりに「さくらそう花壇」を見て、なんだか懐かしい気持ちになってしまいました。
今年は残念ながら苗の販売はありませんが、サクラソウの野生種から作出された園芸品種の数々をご堪能ください。
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- 4月7日(水) (速報!見ごろ情報) 〜春は駆け足で・・・
- こんにちは、登録室のTです。
「世の中は三日見ぬまに桜かな」・・・江戸時代の俳人大島蓼太の俳句のとおり、ソメイヨシノ、オオシマザクラ、ヤマザクラ・・・桜のリレーがあっという間に終わってしまい、今は各種ツツジのリレーが始まっています。
毎週火曜日の開花調査の結果を受けて、金曜日に更新される「みごろMAP」ですが、それでは間に合わないスピードで、園内の植物たちは日々刻々と変化しています。
4月6日現在、中央広場のシャクナゲ❛太陽❜は満開になりました。ウワミズザクラ、コナラ、ハナミズキなど木々の花々が目立つようになる一方で、サクラソウ、クマガイソウなど地上の花も開花が始まりました。
「園内は三日見ぬ間に花盛り」
今年の春は小走りにやって来て、駆け足で過ぎ去ってゆくかもしれません。
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- 4月2日(金) ヒスイカズラの秘密
- こんにちは。登録室のTです。
熱帯雨林温室の低地林2Fの北側一面にヒスイカズラがあります。昨年は花が咲かなかったため心配していたのですが、今年はいっぱい咲いていて、蕾もたくさんついていますので、しばらく楽しませてくれそうです。
ヒスイカズラはその名の通り翡翠色の花を咲かせます。花房はゴージャスなシャンデリアのようで、遠くからでもよく目立ちます。花の中を覗いてみると、まるで宝石のような碧い水玉がキラリ。それにしてもこの花、どこに花粉があるのでしょう。落ちていた花を調べてみたところ、袋とじのようになっている部分を押すと蕊が飛び出てきました。(注意:採取はご遠慮ください)。
原産地フィリピンではコウモリが媒介すると言われていますが、当園の温室では「神の手」ならぬ温室スタッフの手により受粉が行われます。まれに成功し、実をつけることもあるようで、私も過去に一度だけ、貴重な1個の実を見たことがあります。
ヒスイカズラの花はもちろん魅惑的ですが、私にはヒスイ(花)よりもっと気になるものがあります。それはカズラ(蔓)です。温室の2階部分に広がるこの植物はたった2本の蔓が立ち上がって繁殖しているってご存じでしょうか。それを確かめるためにはぜひ1階から蔓をご覧になってください。(注意:ロープの内側には入らないでください。) 地面の下から突き出た太い蔓が、まるで大蛇のようにうねりながら、上へ上へと伸びているのです。この姿を見たとき、植物の底知れぬ生命力に畏敬の念を抱きました。翡翠色の美しい花は実は大蛇の化身、そんな妄想がひろがってゆきます。
尚、ヒスイカズラの花の色の秘密については、当園HPの植物図鑑に 詳細がありますので、そちらをご確認ください。
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