コシガヤホシクサを筑波実験植物園にて一般公開しています。(今年で2回目の開花で、より綺麗に咲いてます。)

筑波実験植物園では、野生から絶滅してしまったコシガヤホシクサを野生に戻すための研究保全活動を環境省と共同で行っています。動物ではトキやコウノトリが有名ですが、植物の世界でも野生から絶滅してしまった種があります。筑波実験植物園では、絶滅危惧植物について、その種のあり様、特性などを研究し、さらに生きた状態で種を保存し、将来の保全に貢献することを目指しています。

本種の野生復帰が成功すれば、野生復帰研究の稀少な例となります。
一般の方がご覧いただけるのは世界で唯一、筑波実験植物園だけという貴重な植物です。この機会にぜひご覧ください。

中央広場の池に生えております。
下記リンク先にPDF地図をご用意いたしましたので、印刷していただきご来園の際にお持ちください。

10月初旬までご覧いただけます。
果実ができている状態は、10月末頃までご覧いただけます。

当園で開花したコシガヤホシクサの写真
植物園が取り組む持続的野生復帰モデル - コシガヤホシクサを例に -
 田中 法生 (筑波実験植物園)
日時:2010年10月4日(月)
絶滅した水草を野生に帰すために、私たちは何をすれば良いのでしょうか?
野生絶滅水草のコシガヤホシクサを野生に戻すための研究・保全活動を行い、2009年に現地で種子が発芽し、開花、そして種子ができました。
2010年は、さらにたくさんの種子が発芽し開花を待っているところです。
このセミナーでは、コシガヤホシクサの絶滅 の経緯、地元の方々の協力、研究で得られた成果、そして現地への種まきと発芽、開花、さらに将来にわ たってコシガヤホシクサを守っていくためのアイデアなどについてお話します。
砂沼で開花した様子
野生への復帰を目指して種まきや植え付けを行ってきたコシガヤホシクサが、水位の低下とともについに花をつけました(2009年9月11日)。
野生復帰へ着実に進んでいることを実感しています。